太陽の光や豊かなみどりや爽やかな風など魂を揺さぶる風景は、こころの奥底に沁みわたり、それが言葉になって詩が生まれます。詩はこころの風景です。言葉で紡がれたこころの風景を画像と一緒に楽しんでいただけたなら幸甚に存じます。
茶色い山の頂に 冬の太陽が昇り民家の屋根や田圃や道路や線路のうえに ずんずんと光をふりおとす 路上では 斜めから差し込む朝日に 今日を生きている人たちの 人影が長くうごめき それぞれの生活のときが 鼓動している わたしは 街路樹のひかる 朝日のあたる道を 今日も歩いている けれども 桜の花の咲くころには この道とも お別れだ 裸のむくげの梢から こぼれ落ちる朝日に照らされて わたしの魂は ゆらゆらと やさしい光のなかにとけていった 奈津光平の詩「朝日のあたる道」より
茶色い山の頂に 冬の太陽が昇り
民家の屋根や田圃や道路や線路のうえに
ずんずんと光をふりおとす
路上では 斜めから差し込む朝日に
今日を生きている人たちの 人影が長くうごめき
それぞれの生活のときが 鼓動している
わたしは 街路樹のひかる
朝日のあたる道を 今日も歩いている
けれども 桜の花の咲くころには
この道とも お別れだ
裸のむくげの梢から こぼれ落ちる
朝日に照らされて
わたしの魂は ゆらゆらと
やさしい光のなかにとけていった
奈津光平の詩「朝日のあたる道」より