天狼


 












                          

散策


 













                         

朝日のあたる道



 

茶色い山の頂に 冬の太陽が昇り

民家の屋根や田圃や道路や線路のうえに 

ずんずんと光をふりおとす

 

路上では 斜めから差し込む朝日に 

今日を生きている人たちの 人影が長くうごめき 

それぞれの生活のときが 鼓動している

 

わたしは 街路樹のひかる 

朝日のあたる道を 今日も歩いている

 

けれども 桜の花の咲くころには 

この道とも お別れだ 

 

裸のむくげの梢から こぼれ落ちる

朝日に照らされて 

 

わたしの魂は ゆらゆらと 

やさしい光のなかにとけていった

 

       奈津光平の詩「朝日のあたる道」より

 

 






 

 

                         

ひとり旅


 










                          

ときの番人