太陽の光や豊かなみどりや爽やかな風など魂を揺さぶる風景は、こころの奥底に沁みわたり、それが言葉になって詩が生まれます。詩はこころの風景です。言葉で紡がれたこころの風景を画像と一緒に楽しんでいただけたなら幸甚に存じます。
紺碧の空に のんびりかがやく春の陽光 雪洞(ぼんぼり)のようにゆれる 枝垂れ梅の紅い花房黄色い花粉にまみれて 椿の蜜を吸っている ヒヨドリ 暖かい春風に 幼い日々の囁き声が谺(こだま)し 高い煙突から 昔の夢が立ち昇る春の香りのなかに だんだんと魂がとけてゆく 欠伸がでそうな 気持ちのよい春日になぜかしら ふとよぎる 生命の脆弱な不安こころに疼(うず)く 戻らない日々 孤独の影にも 春はめぐりきてわたしの有限は いつかは無限に還るそのあとには 何もない 奈津光平の詩「脆弱」より
紺碧の空に のんびりかがやく春の陽光
雪洞(ぼんぼり)のようにゆれる 枝垂れ梅の紅い花房
黄色い花粉にまみれて 椿の蜜を吸っている ヒヨドリ
暖かい春風に 幼い日々の囁き声が谺(こだま)し
高い煙突から 昔の夢が立ち昇る
春の香りのなかに だんだんと魂がとけてゆく
欠伸がでそうな 気持ちのよい春日に
なぜかしら ふとよぎる 生命の脆弱な不安
こころに疼(うず)く 戻らない日々
孤独の影にも 春はめぐりきて
わたしの有限は いつかは無限に還る
そのあとには 何もない
奈津光平の詩「脆弱」より