永遠の刻時


 

空は青く澄みわたり 

柔らかい日差しは 汗ばむほどの陽気を降り注いでいる

幾重にも降り積もる枯葉の中に ドングリがいっぱい埋もれ

甘い秋の香りが漂う

 

透明な空気を 切り裂きながら

明るい人影が 軽やかに まるで妖精のように走っている

その街路に沿って うす茶色に樹立するケヤキは 陽光をつやつやと反射させ  

幽玄に色づいた ソメイヨシノの枯葉は 風に舞いながら散ってゆく

 

あたりには 透きとおった 静謐なときが満ちあふれ

ときおり 爽やかな風に乗って 澄んだ竹笛の調べが 流れてくる

しずかに目を瞑ると 遠い宇宙の夢幻の魂魄が きらきらと輝きはじめ  

こころのなかに 永遠のときが 刻み込まれてゆく

 

 

        奈津光平の詩「永遠の刻時」より