太陽の光や豊かなみどりや爽やかな風など魂を揺さぶる風景は、こころの奥底に沁みわたり、それが言葉になって詩が生まれます。詩はこころの風景です。言葉で紡がれたこころの風景を画像と一緒に楽しんでいただけたなら幸甚に存じます。
永劫の孤独
甘いときに濡れた紅葉が
風もないのに ゆらゆら散りそめて
うずくように ときが光りはじめた
ひかりは 山のすそ野や川辺にひろがり
あたりいちめん 黄色い秋の光につつまれる
なんと おだやかですてきなひかりなのだろう
ああ それなのに
このうす気味悪い不安はどうしたことなのだろう
徐々に桃肉を蝕む寄生虫の蠕動(ぜんどう)のように
漆黒の深奥から得体の知れない悪寒がよだつ
いつの日にか かならず消滅する わたしの生命体
死ぬまぎわの 底知れない恐怖
そこはかとなく辛い
存在そのものに孕(はら)んでいる永劫の孤独
おだやかな光は さんさんときらめき反射して
わたしのなかに やわらかく降りそそいでいるのに
悲しい孤独は いつまでもまとわりついてはなれない
ああ 想像力をもってしても
癒すことが出来ない この孤独の怯えを
百億光年の魂魄は やさしく慰めてくれるのだろうか
奈津光平の詩「永劫の孤独」より
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