冬どけ


 

凜として 澄みわたる青空から 

燦々と黄金色の光線が 降りそそぎ

ニットの帽子に 暖かい日溜りが落ちてくる

こんな気持ちの良い陽光に 巡り合うのも久しぶりだ

 

あたりはまだ 酷寒の冬が支配しているけれども

きりきり輝く太陽光線は 確実に冬をとかしつづけている

遠くにくっきり連なる 山並みのうえから 

明るい光線が嬉しそうに 春を呼んでいる

 

もうすぐすると 柔らかい春のあかりが 

あたりいちめんに 朗々と満ち溢れ 

桃色に魂魄の火照る 春の光の中に 

楽しい夢が 麒麟のように 駈け出してゆくだろう

 

   奈津光平の詩「冬どけ」より


 





 

                          

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