きらきらかがやく透明な青空に 白光りする積乱雲

黄金色に輝く真夏の太陽が 強烈な光線を容赦なく 地面に叩き付け

その陽光を浴びて 今日も おびただし蝉が けたたましく鳴いている

 

長い地中の幼虫から 神の啓示をうけて 地上に羽化する 蝉たち

夜明けとともに 青白い透明な羽を広げ きらめく朝日に飛翔してゆき

そうして 生命を繋ぐため 渾身の力を振り絞って鳴きはじめる

 

夏の陽光が天空高くかがやくころ ツクツクボウシがにぎやかに鳴きだし

夕暮れが近づいてくると ヒグラシの物悲しい鳴き声が聞こえてくる

やがて 日暮とともに 夕焼けの空遠く 蝉の声が消えてゆく

 

奈津光平の詩「蝉」より

0 件のコメント:

コメントを投稿