さようなら


 


暖かい春の光が さんさんと降りそそぎ

赤いリボンの マーガレットの花束を抱いて 

お別れのときが やってくる

 

赤いほおずきを 鳴らせて遊んだ 

あの遠いときよ さようなら 

いつの日か またあえるでしょう

 

冬の太陽の日向ぼっこは おさない夢のなか

皓々と映えわたる夕焼けに もう一度 

会うこともありましょう

 

黄色く可憐に咲く野菊と

やさしい紫の竜胆は 遠いあこがれ 

あまい香りをただよわせ いつまでも 

哀しいほどに 胸をしめつける

 

生きてゆくことは さようならの繰り返し 

さようなら いつかまたどこかでお会いできるでしょう 

それまで さようなら

 

 

                               奈津光平の詩「さようなら」より





 



 

                           

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