運動会の日に 兄さんと肩を組んで撮った写真
わたしはニコニコと笑っている
白い運動着と短パンを穿いて
裏返せば赤くも白くもなる帽子をかぶり
足元は白いズック靴
兄さんも笑っていた
百メートルリレーの歓声
興奮に小さな心を震わせて
赤い帽子を握り締めた
振り返ると
お母さんは手を振ってくれた
いつもお母さんがそばにいて
わたしはお母さんの笑顔に包まれていた
運動会の夜は 兄さんと一緒に
夢のようなご馳走にかこまれて
がんばったねというお母さんの
笑顔がこぼれる食卓に
月見草がやさしくゆれていた
奈津光平の詩「運動会」より

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